昨日、あなたに恋をした

 とりあえず、一週間以内にいるものだけを別のスペースに避けたあと、物の散乱する室内を見て、誠孝は頷いた。

「何処かにしまうのは大変だからな。
 捨ててしまうのが一番早い」

 日子はゾッとした。

 普段の仕事と同じように、この人、出した言葉は必ず実行するに違いない、と思ったからだ。

「あっ、待ってくださいっ。
 ゲ、ゲーム機とソフトをっ」

 手を伸ばしかける日子を見て、(あざけ)るように誠孝は笑う。

「お前は莫迦(ばか)か」

「はいっ、すみませんっ」

「ゲーム機捨てるわけないだろう。
 テレビやトイレを捨てないのと同じだ」

 ……同じですかね?

 その微妙なシゲタカお片付けルールにちょっと笑ってしまった。

 スピーディで厳格なだけではなく、少しは緩さもあるようだ。

 とホッとした日子だったが。