昨日、あなたに恋をした

 


 昼休み、気を使った裕子が、
「じゃあ、日曜は、外から、みんなで楓さんのマンションを眺めて。
 あとは近くのいい感じのカフェとかでお茶しましょうよ」
と言ってくれたのだが。

「いや、私は今、片付けに燃えてるの」
と日子は言った。

 ……燃えてるだけで、やってないんだが。

 沙知見さんに美味しいご飯をご馳走になったり、ゲームやったりしてるだけで……。

「ゆーちゃんたちが来るまでには間に合わないかもだけどっ。
 頑張って、さ……っ

 ……素敵な部屋にするっ!」

 日子は自動販売機の前で、そう誓った。

 さ? と裕子と羽根と星野に小首を傾げられてしまったが。

 ほんとうは沙知見さんの部屋みたいにする、と言いたかったのだ。