昨日、あなたに恋をした





 珈琲を飲んだせいか、かなり正気に戻り。

 なんで、私、沙知見さんと朝の光の中で向かい合って、珈琲飲んでるんだろ、と思ってしまう。

「すみません。
 泊まってしまって」
と謝ったが。

「……泊まった、とカウントしていいのか。
 なんとなく朝になった感じだが」

 まだ床で寝て肩が痛むのか。
 肩を押さえて誠孝が言う。

「そうですね。
 いやー、でも、初めて男の人の部屋に泊まってしまいましたよー」
とぽろっと言ってしまう。

 ……はっ。

 誠孝は相変わらず感情の読めない目で、カップの上からこちらを見ていた。

「だろうな」

 いや、だろうなってなんですか。