ふわっとしたフレグランスときな粉の香りに包まれた朝。 目を覚ました日子は思う。 ここはホテル? 目覚めたときから、美しく整っている部屋に、つい、旅行に出たんだったかな、と思ってしまったが。 手には、がっちりとコントローラーがはまっていて。 ずっと握ったままだったので、赤黒くなり、痺れていた。 いや、痺れているのは連打のせいかもしれないが。 でも、目覚めたとき、こんな部屋だと気持ちいいな、と日子は思う。 例え、寝落ちして床に倒れてても……。