「は?
俺じゃねえよ。
俺、お前のマンションの下までしか送ってねーから」
日子たちは社食を出たあと、自動販売機の前で、バッタリ星野と出会った。
日子が語るまでもなく、羽根が全部話して、送ってってゲームやったのはあんたじゃないのかと星野を問い詰めたのだ。
違うという星野に、何故か羽根が呆れてキレる。
「いや、なんで、そこで部屋まで行かないのよっ、あんたは~っ」
すると、裕子は、
「じゃあ、楓さんとゲームやったのは、泥棒か幽霊で確定ですね~」
と笑い、
「そんな楓さんが心配なので、私、会議室まで送ります~っ」
と言って、日子についてこようとした。
「待ったっ」
と羽根が裕子の首根っこをつかむ。
「あんたは沙知見さん目当てでしょうがっ。
じゃあね、日子。
早く行きなよ」
と裕子を引きずり、羽根は去っていった。



