昨日、あなたに恋をした

 下げた頭の上から浴びせかけられた容赦ない言葉に、日子は固まる。

「土曜、空いてるか?」

 空いてるというより、掃除のために空けてますが、と思いながら、日子は、そろっと顔を上げた。

「片付けを手伝ってやろう。
 お前ひとりでやるより効率がいいだろ」

「えっ。
 そんな恥ずかしいっ」
と日子はまたお片づけの誘いを断ったが。

「お前の散らかった部屋はもう見たと言っただろう。

 片付けさせろ。
 向かいにジャングルがあると思うだけで、イライラしてくるんだ」

 いや、あなたがご存知ないだけで。

 他のご近所さんもジャングルかもしれませんよ、と思っていたが、ご近所さんに悪いので、口には出せなかった。