「本日もご馳走になってしまって」
と言いながら、日子はキッチンのお片づけを手伝っていた。
そうだよなー。
こうして日々、きちんと片付けていたら、人が来るからって慌てなくていいんだよなー。
私も、十分後に来て、とか言ってみたい。
妄想の中の自分の部屋は、北欧風の家具やファブリックに、アロマキャンドル。
程いいところに形の良い観葉植物など置かれていて素敵だった。
いや、片付けて飾り付けさえすれば、いつでも、そんな部屋に住めるはずなのだが。
その馬力が日々の疲れとものぐさによりない。
お皿を片付け終わり、日子は鞄を手に頭を下げた。
「ありがとうございました。
今から帰ってお片づけします」
「無駄なことはやめろ」
うっ。



