昨日、あなたに恋をした

「あ、でも、前、ちっちゃい従妹が大豆集めてましたよ。
 すりこぎで潰して、きな粉作ってました。

 作ってる途中から、すっごいきな粉っぽいいい匂いがしてきて。
 砂糖まぜて食べたら美味しかったです。

 ……あっ、なに、すりこぎとすり鉢出してきてるんですかっ。
 従妹はティッシュに包んで、すりこぎで潰してましたよ~っ」

「大人だから」
と誠孝は言う。

「大人だから、もうちょっと知恵と道具を使ってみた」

 誠孝は大豆をミックスナッツの中から選んで、すり潰しはじめる。

 それじゃ少ないだろうと思い、日子も何個か見つけて、すり鉢に放り込む。

「潰してる途中で入れるなっ。
 均等にならないだろうが」

「だって、その量じゃ、ご飯にかけてもちょっとだし。
 きな粉のおはぎも作れませんよ」