昨日、あなたに恋をした

 ……ゲームに登録されている名前で呼んでいただけだったのか。

「そうか。
 それで、あれから、お前をニチコだと認識してたんだな」

「……なんか機械と話している気持ちになってきましたよ」
と呟きながら、ニチコも節分を食べる。

「お前、大豆が好きなのか」
「いえ、あんまり」

 カシューナッツの方が、と言うと、誠孝は、
「じゃあ、カシューナッツを食えよ」
と言いながら、自分は大豆を食べていた。

「沙知見さんは大豆が好きなんですか?」

「いや、ミックスナッツの中では、人気がないかな、と思って食べているだけだ」

 ……いつもなんとなく、微妙にいい人だ。

 機械の国の人なのに。

 ニチコと呼ばれた理由がしょうもなかったせいか、日子はちょっといじけて、そう思ってしまう。