誠孝と話し、ははは、と笑ったあと、日子はお手洗いを借りた。 小洒落たレストランのトイレのような、やはりいい香りがほんのりする素敵なトイレ。 ……同じ造りのマンションだよな、と改めて思いながら、手を洗うのに鏡を見た瞬間。 ちょっと酔いがさめた。 私はこんなところでなにを……と思ってしまう。 沙知見さんちでまた一杯やって、笑ってるとか。 職場で見る冷ややかな誠孝の表情を思い出し。 なんだか夢の中にいるみたいだな、と思った。 いや、今も表情はそう変わらないのだが……。