昨日、あなたに恋をした

「この間、帰ったとき、すっごい疲れてて。
 一階のダイヤル式の郵便受けを家の鍵で開けようとしちゃったんですよね~」

「ちょっとわかる」
と言うと、

「ですよねっ?」
と言った日子は、ザラザラッとミックスナッツを皿の上に出し、

「あ、これ、節分も入ってますね」
と言って笑う。

 日子の指先が示す場所には大豆が転がっていた。

「……そこはわからない」
と誠孝は呟いた。