昨日、あなたに恋をした






 二度目の訪問だが、緊張するな、と思いながら、日子は誠孝の部屋の前に立っていた。

 さっきからインターフォンを鳴らす勇気がなくて、ずっとここにいるのだが。

 今日は誠孝が、何故入ってこないんだと言ってドアを開けてくることはなかった。

 乾き物と、いただきものの小瓶だが美味しい日本酒と、さっき買った弁当を手に、日子はインターフォンを見つめていた。

 これって、あれじゃない?

 子どもの頃、それまでそんなに親しくなかったのに。

 たまたま誕生日の頃、仲良くなって。

 お誕生日会においでよって誘われて。

 うわ~、このおうち、初めてきたんだけどっ。
 っていうか、最近、口ききはじめたばかりで、あの子の周りの子もよく知らないし。

 家族や兄弟とも顔合わせたことないし。

 緊張しちゃうよ~って震えながら、プレゼント持って玄関前に立ってる、みたいな?
と思ったとき、ようやくドアが開いた。