今日は一也と逢う日。


仕事が終わり、一也から連絡が来てから、志穂は待ち合わせの居酒屋に向かった。


家を出て、少し経った頃、人気のほとんどない道を歩いていると、
後ろに人の気配を感じ振り向いた志穂。


『誰も居ない…、気のせいだったのかな』


今日に限って、何でこんな気配を感じてしまったのかは分からない。


ただ、晴海に出逢ってから、志穂の中で何かを感じている。


それが何かは志穂にも分からないのだが…。


『考えすぎはいかん、いかん』

と志穂は自分に言い聞かせ、居酒屋へと向かった。


居酒屋に着くと、一也はまだ来ていなかった


志穂はテーブル席に一人座り、一也が来るのを待つことに。