イケメン御曹司と映画のような恋が始まりました!

直属の上司だけにはそうもいかないので、少し時間をもらって報告にあがった。


「え?」


高梨部長は驚きのあまり、手に持っていたボールペンを滑らせた。


「あ、あー…」


床に落ちたボールペンを拾いながら顔をあげ、微妙な面持ちでこちらに振り返った。



「あー…うん。わかりました。大丈夫ですか?」

「はい。大丈夫です。」



大丈夫ではない。

でも大丈夫にしなきゃいけないんだ。



また一からスタートだ。


これを機に仕事人間になってみようかな。