イケメン御曹司と映画のような恋が始まりました!

「東山さん!東山さん!」

「あ、はい!!」


顔を上げると松嶋さんの綺麗な顔があった。


リップの色…かわいいな。



「そんなにぼぉっとしてるの珍しいですね。何度も呼んだんですよ。」

「ごめんなさい。」


店舗勤務が終わって、本社に戻ってきたらなんだか気が抜けてしまっていた。


どうせサービス残業だし、少しくらいいいよね。



「いいんだけど、大丈夫?もしかして、店舗でなんかあった?クレームとか。」


あったといえばあったけれど、
クレーム処理なんていつものことだし、もう気にしてもなかった。


昨日のことで頭がいっぱいで、むしろ相手の顔すらあまり覚えていなかった。


それはそれで
窓口もして失格かもだけど…



「うーん…実は。」