飛び降りのあった直後に、咲は帰って来た


愛は窓際で手を伸ばしたままの状態…


三人は座り込み動かない…


残りの二人は、そんな出来事の中でもあんぱんをしていた…


咲は部屋に入るなり、窓の外を見た


そして、皆に叫んだ


「みんなっ!
今すぐこの部屋を出るから、自分の荷物持ちなさい!」


咲の声に、誰一人反応しない…


咲は、一人一人の身体を揺すり、声をかけた


咲は、何度も何度も、必死に声をかけた


「愛っ!愛っ!
しっかりして!愛っ!」


何度も愛の体を揺する


「ねぇ!しっかりしてっ!立って!」


咲の必死の呼び掛けに、みんなはやっと我に返った