待ち合わせ場所に着いたが、テツはまだ来ていなかった。


愛はしゃがみこみ、タバコに火を付けふかす


『朝の一服はやっぱうまいっ!』


思わずこんな言葉が。


愛は、昨日の出来事の後に決心した。


家出をしてやると…。


どれくらいかは分からない…。


現実から逃げたかった…


愛は弱い自分に、負けてしまっていた…



テツの車が愛の前に止まった。


車からテツが降りて来た。


「不良少女は家出か
それにしても、朝はえーよ…
俺、朝はえーのは苦手なんだぜ」


テツはそう言って、大きなアクビをした。


愛は立ち上がり、車に乗り込んだ


テツも慌てて車に乗った。


さて、家出の始まりです。