昨日の出来事…
母親が狂った様に叫び、何度も愛を叩いた。
父親は止めに入ったものの、言葉は少なかった…。
愛は、夜が明けると共に家を出た。
誰にも気づかれないようにそっと…。
外に出ると、愛は公衆電話で電話を掛けた。
『テツ、あたし…』
電話を掛け終えた愛は、心の中で呟いた
『地獄に…、堕ちてやる…』と…。
何処へ向かって歩いているのか…。
愛はこれからどうなってしまうのか…。
愛すら想像は出来なかった…。
愛の足は、テツとの待ち合わせの場所へと向かった。
夜が明け、外はすっかり明るくなっていた。
朝の空気が美味しい…。
何て柄にもないことを思ってしまった…。