愛は大きなあくびをしながら叫ぶ


『お前らうるせーよ!そろそろ帰るぞ』


愛は立ち上がり、カバンを持った。


「愛は掃除当番だろ」


俊は愛にホウキを渡した。


愛はニッコリ笑った。

これは悪女の微笑だ!


『俊、あたしに掃除は似合わない。
あっちの奴らにやらせてやって』


教室の中で騒いでいる男達を指差し、教室から出て行った。


俊は愛の指示に従う


「おいっ、お前ら、これくれてやるから、キレイにしろよ」


俊はそう言ってホウキを渡し、笑いながら愛の後を仲間達と追った


「おいっ!倉田っ!相田っ!
人に押し付けてんじゃねーよ!」

とクラスメイトが叫んでいても、愛も俊も聞いてはいなかった