あれから一週間が過ぎていた…。


誠からの連絡も情報もまるでない…。


愛はこの一週間、休まず学校に行っていたが、その学校でまたも問題が起きていた。


愛の仲間の一人が、以前に喧嘩をしたグループにボコボコにされ、病院送りになったのだ。


その問題で愛は毎日の様に職員室に呼ばれ、事情を聞かれていた。


さすがの愛も嫌気がさす毎日だった…。


でも仲間の事を思うと逃げる訳には行かなかった…。


愛は考えていた…。


相手のグループへの仕返しを…。


こればかりはやるしかない。


黙っている訳には行かない。


仲間は自分の代わりに犠牲になったのだから…。


学校の帰り道をさとみと二人で歩いている。


他の仲間は今回の事でビビり、愛には近づかなくなっていた。