バイクの音がするたびに、誠ではないかと期待してがっかりしていた…。


いつの間にか、誠が恋しくて、愛しくてたまらなくなっている自分…。


待つ事がこんなに辛いとは思いもしなかった…。


このまま誠を忘れられたら、きっと楽だろう


人を好きになって、こんな思いをするくらいなら、好きにならないほうがいい…。


そう思わずにいられなかった…。



時計は四時を回っていた。


そろそろみんなが学校から帰って来る時間。


愛は一番慕っている先輩の家に向かう事にした。


先輩の家に着き、チャイムを鳴らしたが、まだ帰って来ていなかった。


『まだ…、帰って来てないか…。
さてと、どうするかな…。あそこしかないか』

と愛はたまり場に向かうことに。


その時、バイクの音が!