情けない、弱い自分の姿…


そんな姿を、あの男に見抜かれた…


そんな気がした…


心の中で俊が笑っている…


「らしくないな…
俺の知ってる愛は、そんな弱い人間じゃない」


そんな言葉が聞こえた気がした…


『俊…、あたしは弱い人間だよ…
本当は誰よりも弱いんだよ…
ずっと俊が居てくれたから、あたしは何とかやってこれたんだよ…
俊…、逢いたいよ…、逢いたいよ…』


愛の胸は張り裂けそうだった…


「愛、辛い時は誰かに頼れよ
弱音を吐きたかったら、吐けばいい…
そして、また愛は立ち上がるんだ
愛ならそれが出来る」


俊が背中を押してくれている気がした…