愛の一発もどうやら効いたらしく、さとみが悲鳴を上げた
「さとみが壊れんだろっ!
さとみは愛とは違うんだからな」
『ちょっと、それどうゆう意味だよ
あたしをバケモンみたいに言わないでくれる』
「愛にはバケモンも怖くて寄ってこねーよ」
『それ酷くない、俊』
三人に笑顔が戻った瞬間だった
昔と同じ、あの笑顔が…
ようやく解り合えた…
大切な親友を、また親友と呼べる日がやって来た…
愛、さとみ、そして俊…
それぞれが悩み、苦しみ、傷つき、悲しんだ日々…
人は弱くて、愚かだ…
だからこそ、強くなりたいと願うのだろう…