きみと真夜中をぬけて






「昼間ですか」

「はい。8時くらい」

「いや昼間ってかばちばちに朝じゃないですか」

「ミヨーさん的解釈だと、太陽が出てる時間を昼間って言ってるんだと思ってました。朝は朝なんすね」



「今覚えました」そう付け足して真夜中さんが笑う。


胸のあたりがきゅっと締まる。


くるしい……と、思っているのだろうか。私が抱えるこの漠然とした不安と寂しさは何が原因なのかわからなくて、余計にもやもやした。




綺と私が時間を共有するのは決まって夜。

暗いうちに「おはよう」と「おやすみ」を交わす。経った数時間一緒にいるだけなのに、生活の大半をそこで過ごしているような感覚だった。



私の昼間は空っぽで、記憶が薄れている。

寝て食べて本を読んで感想を書くだけの時間より、綺とくだらない話をする時間の方がよっぽど濃くて有意義だから。





だけど、綺はそうじゃないかもしれない。


昼間は学校に行き、同級生と仲良く登校して、学食を食べて、部活をして。



そうやって青春を謳歌するのが当たり前の世界を生きている。