きみと真夜中をぬけて






参考書やワークについては、学校に来て取り組んでもかまわないとの話だったので、週に1度、放課後に保健室登校をするようになり、今に至るというわけである。



ホームルームを終えたあと、杏未が保健室に迎えに来てくれて、空き教室に移動する。


同級生の何人かとはすれ違うこともあり、不思議そうに見られることもあったけれど、杏未が隣に居てくれたから全然平気だった。



制服を着る機会が増えた。


春が着たら毎日着ることにはなるけれど、杏未と一緒に高校生をやれるのは今だけだ。


数少ない私たちの高校生活を目一杯味わいたくて、私が保健室登校をした日の帰りは杏未と寄り道をして帰るようになっていた。