イノセント・ラブ(無邪気な純粋な恋)


これは昔の話、りなと健斗が幼い頃のお話。


【ハロウィン当日】


健斗とりなはこの日がハロウィンだと当日知った。


「「母さーん!おばさーん、ハロウィンだからオバケのコスプレ衣装買ってよ〜!」」


「はぁ!?そんなお金があるなら苦労しないわよ!アンタ達はこれで十分!!」


りなのお母さんに渡されたのは、
黒のゴミ袋。



健斗はゴミ袋の服と頭はカボチャ(の画用紙)
で、カボチャお化けのコスプレ。


健斗の妹は、ゴミ袋をヒラヒラさせて服をつくり頭は魔女帽子の魔女のコスプレ。


りなの弟の秋兎(あきと)は、ゴミ袋そのまま被って、目と口と、手と足が出るよーに穴を空けただけのゴミ人間のコスプレ?


りなは頭にゴミ袋でバンダナして、フックを持ち海賊のゾンビのコスプレ。


「「トリックォァトリート」」


「あら、可愛い、ゴミ袋の仮装?おばさんアメちゃんあげちゃう♪」


「お!ボーズ達頑張ってんな!クッキーやるよ!‪笑」


大人がみんなクッキーやお菓子をくれる。


あ、あそこにも大人はっけーん!


街灯の下で大人達が


あれは何やってるんだろ…。


口が血まみれで、人が倒れてて、
くるっ

「∑こっち向いたぁーー!!!?;泣」


リアルお化けー!!!;


子供達は走って逃げた。。



「もぅ、子供達逃げちゃったじゃない
ハロウィンの酔っ払い解放してただけなのに」


口裂け女とドラキュラとゾンビの格好をした、りなママとママの従業員のおじさんと、健斗のパパだった。


ーーーーーー


そして現代に至る。



「明日は、親睦会を兼ねて、遊園地に遠足に出かけます!
くれぐれも勝手な行動をして、皆さんの迷惑をかけないよーにして下さい」


ーーーーーー


まず始めにジェットコースター!


はつきと四季が乗った。


ゴゴゴゴゴー!!!
ジェットコースターはどんどん動いて振り落とされそーだ。


四季(こんなの身体の小さいはつきさん何か振り落とされそーよ!)


その時!


「∑はつきぃーー!!;」
健斗くんの声がした!


まさか!


はつきさんが!チラッと
私ははつきさんのほーを見た!


「∑テメェー!可愛らしいパンツ履くんじゃねーよ!!!イライラ!怒」


「∑うっさいわねっ!見てんじゃないわよ!このヘンタイ!!怒」


四季(…なんて動体視力…!;)


そしてジェットコースターが終わり、
みんなそれぞれバラバラに別れてった。


私(四季)の班は、お化け屋敷の前で立ち止まった。


「はっ、ちょっと待てよ!」
と健斗。


「……」カタカタっと震えるりな。


あやなが
「どーしたの?2人とも?」


はつきが、にやっと笑った。
「ははーん!さては怖いな?笑」


マサキはキョトンとしてる。


私は呆れた。
「お化けなんて、非現実的よ?」


「「∑お化けはホントに居るんだぞっ!!?;」」


「∑うだうだ言ってないで行ってこい!!!」

「「あーーーーーっ;」」
私は蹴り飛ばして、2人をお化け屋敷に放り込んだ。


「よし!次誰が行きますか?」


ーーーーーー


カタカタ、健斗が震えていた。


りなは、
「仕方ねー、行くしかないじゃんかよー!ほら行くぞ健斗!」


後ろからぬぅっと手が伸びて来た!


「「ぎゃーーー!泣;」」


現れたのはあやなとマサキペアだった。


健斗が
「あやなちゅわぁああん!泣」
ぎゅぅっとあやなに抱きつく。


りなはマサキに
「マサキー!泣;」
ひしっとりなもマサキに抱きつく。


あやなもマサキも
「よしよし」

と頭を撫でたりして落ち着かせた。


落ち着かせてるうちに愛おしくて堪らなくなった。。



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