この学校には格差があり、
イジメや差別は日常茶飯事、
先生たちも見てみぬふりだ。
私の名前は笹菜りさ(ささな りさ)
イジメられっ子だ。
「アンタん家ってさ、借金まみれなんだって?
翔さまのお父上とアンタのとこの父親が親友同士だからって、
お金借りて学校通うとか、
ありえねー!」
山城 あいり(やましろ あいり)は
机に腰掛けながら、腕組みをしてこう言った。
「迷惑なんだよ!さっさと学校辞めちまいな!
幼なじみか何だか知らないけど、目ざわりなんだよ!」
「……泣」
ぐいっ
りさの肩を抱えながら翔が現れこう言った。
「コイツのどこが、目ざわりなんだ
お前のほーが余っ程目ざわりだぞ?
俺の婚約者にこれ以上の侮辱をしてみろ、
…俺が許さんぞ?」
ぞくっ…
あいりは背筋が凍った。
「行くぞ…」
「うん…、」
教室を後にする2人。
通りがかりのツバサがあいりにこう言った。
「だっせーのぉ笑
好きだったヤツにそんな事言われて、
最悪だな?笑」
あいり「何よ!アタシは努力もせず何でも手に入れる奴が1番嫌いなのよ!
何の努力もせず翔様を手に入れるなんて…!」
「へぇ…じゃーお前は努力したのかよ」
「私は、昔すっごく太ってて、ある日うちの会社のパーティーで翔様に初めて会ったの。
デブな私はパーティーに来てたご子息達にバカにされたわ、、でも翔様だけが私の事を笑わなかった泣きながらその場を後にした私はハンカチを落としてしまって、それをわざわざ届けてくれたわ。」
「はい、ハンカチ…大丈夫?泣かなくていーんだよ?
君は可愛いよ。じゃ、お父様が待ってるから、またね!」
「翔様はそー言ってくれた。
そこから私は翔様を好きになった。
そこからもっと可愛いくなる為に翔様の隣りを歩けるよーになる為に、努力してダイエットして、痩せたの。」
「なのにあの子は何の努力もせず平然と翔様の隣りを歩いてる!挙句の果てには借金して、翔様を困らせて!絶対許せない!」
「…それってソイツのせいじゃねーだろ?
りさは父親の借金背負って、毎日バイトして翔に返そーとしてる。
学校では学校でお前らの相手して、それでも何も愚痴も弱音も吐かず、、それって努力じゃねーのかよ」
「…うっ泣」
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