自分の心の中に燃えたぎる、 熱い想い。 僕は凛とした意思を宿し、 家を飛び出した。 外はもう真っ暗で 夜空に星が煌いている。 葉音ちゃんのお家に着いた僕は、 自転車を乱暴に止め 急かす心のまま、 勢いでインターフォンを押す。 初めて 葉音ちゃんの家に来た時のような ドキドキは、全く感じない。 僕の心にあるのは、 葉音ちゃんを失いたくない。 その、焦りだけ。