ご主人様だけに一途





『今度の土曜日、僕と遊んで』





僕の机に広げたノートには

欲望の塊りみたいな文字が、踊っている。




土曜日、僕と遊んでなんて
デートの誘い文句じゃん!



ひゃっ。

僕、何をしでかしちゃってるの?


なんでこんなこと、書いちゃったわけ?




勢いって、恐ろしい……

自分で自分が怖いよ……




とりあえず

『冗談です!』って、ノートに書かなきゃ。