「何してるの?今にも死にたそうな顔して?」

そうだよ、死にたいんだよ!!そう言いたい気持ちをぐっと堪えて

「別に?ただ空を見てただけ。」

「そっかそれなら良かった。」

そんな事を言いながら彼女はこっちを見つめてくる。

その目は今にもじゃあ、なんで泣いていたの?とでも良いたそうで。

「そっか何を心配そてきたかと思えばそんなこと。」

「ないよ、その言い方は。心配してきてあげたっていうのに…」

彼女の顔はまるで太陽のように光、輝いていた。

半分だけ、夕日のかかった横顔にちょっとふてくされた顔が重なって。

それがどことなくきれいで。見とれてしまっていて。

そのせいかもう話すことさえがどうでもいいやと思えてしまっていた、

だが何故か今は死んで良いやとは思わなくなっていた。

むしろ死、というものに恐怖さえ抱いていた。

そんな事に気づいた僕は逃げ出したくなって

「じゃあね、ばいばい。」

とだけいってその場から逃げようとする。、が

「またね、明日。名前の知らないクラスメートの僕」

とまでいわれてしまた。今僕の中では謎の感情が湧き上がっては消えていく。

この、話したいけど話したくないような気持ちを何というのだろうか。

胸がドキドキして苦しい。この感情はきっと沢山、沢山走ったからであろう。

また明日も話せる、と考えると嬉しいような切ないような気持ちが頭の中を過ぎっていた。