8月25日(前編)

すると、水樹くんはいっとき何か考える素振り見せると視線を重ねてきた。

「ま、いっか。もう後悔しても知らないから」


そう言うと再び水樹くんの体重が軽くのしかかってくる。

そして、そのまま唇を奪われた。


そのキスは荒々しさの中に、どこか優しさもあるような…

一気にわたしの頭は水樹くんでいっぱいになる。


「ん…」

時折もれる声は自分のものとは思えず、ただただ恥ずかしかった。


「紗良ちゃん、ほんとにいいの?」

この返事次第では、わたしがわたしじゃなくなるんだろうな。

だけど、もう返事ははじめから決まっている。


真っ直ぐ水樹くんの瞳を見て頷いた。


すると、水樹くんは優しく笑いそっと頭を撫でてきた。