8月25日(前編)

もちろん相手は水樹くんで…


「…っ…」

気づくとベッドに押し倒されていて…

真っ直ぐ瞳が重ねられる。


「何してんの?何されてんの?何でそんなに簡単に誰にでも触れさせんの?そんなに俺を怒らせたいわけ?ね、答えて」

ってそんな一気に色々言われても答えられないよ。

「ほんとは誰でもいいんじゃない?」


そう言った水樹くんの瞳が一瞬揺れる。


「水樹、くん……」

「俺、紗良ちゃんがわかんない。これでも結構大事にしてるつもりなんだけど、何が不満?」


わかってる…

大事にしてくれていることは一番伝わってる。

だけど、それがつらいんだよ…。


「ね、答えて?」

そう言った声はすごく優しくて胸が痛む。