この関係が始まってからのわたしは不安と隣り合わせで、今まで以上に人の目を気にして過ごすようになった。
大矢さんと楽しそうに会話をする女性社員に嫉妬し、行き場のない苛立ちを大矢さんに当たってしまうこともあった。
いつ奥さんにバレて、訴えられてもおかしくない。
決して許されない関係だと理解している自分と、大矢さんに愛していると言われ、心が満たされていく自分がいて、いつも不安や罪悪感に襲われながら生きていた。

大矢さんの愛しているという言葉だけが、わたしのこころの奥底にある癒えない傷を癒してくれた。

その言葉だけが救いだった。

嘘だったとしても、こころから嬉しくて、何度も何度も泣いた。

旦那さんでも彼氏でも何でもない相手だから誰にも打ち明けられない。
相談することが出来ない。

関係が始まって約4か月後、誰にも吐き出せない思いやしんどさに耐えきれなくなったわたしは裏アカウントを作成し、はきだめとして鍵をかけたTwitterにつぶやき始める。

関係が始まると、わたしの進む気持ちの先は一直線に奈落の底に落ちていった。
不安定な感情の浮き沈みを正常に保つことが出来ない。