「…お腹が鳴り止まない………」
ずっと紫音のお腹の音は鳴りっぱなし
「紫音…これ食べる?余ったから」
「えー!いいの?大好き嬉しい梨華様!」
「あんたは本当に都合がいいんだから」
紫音の親友 倉田梨華 小学校からの親友で
園田芳樹先生 の幼馴染み。
「私こんな美人な幼馴染みとイケメンな…」
紫音の口は止まり 静かと思い梨華が振り向く
「どうしたー?紫音置いてくよ…ははーん」
紫音の目線の先を見ると天哉が居た
「え………」
紫音は梨華から貰ったおにぎりを落とした
「そりゃ〜女くらい居るでしょ彼奴も男だし」
「…そこよ…」
「まさかあんた…芳樹という存在が居ながら」
「何であいつがモテてるの!?分かんない!」
「…は?」
そう。紫音がおにぎりを落とす程ショックを
受けたのは妬き持ちでもなんでもなく
ただ、天哉が女の子達に囲まれている事
梨華は思ってたの違い拍子抜けだった
「芳樹なら分かるよ!でも何で天哉!?」
「あんたは2人の事知らなすぎだよ」
「え?」
「疎いにも程があるわよ」
梨華の言っている事に?マークを浮かべる
「この学校ではロミオトリオとか呼ばれてるわ」
「え、さっむ…さっむ…寒すぎる…」
「あたしが決めたんじゃないんだから!」
ネーミングセンスが酷すぎて寒がる紫音に
教えただけなのに言われて不快がる梨華
「っぁああああああああ!!!!!」
「なに!?」
突然叫び出した紫音の声に驚く梨華
「生物室に弁当箱忘れた!お母さんに怒られる」
「…待たないわよ?」
「梨華のイケズ!いいもん!大丈夫だから」
「芳樹に送ってもらいなよ」
「それは駄目!バレたら大変じゃん!!」
「なにそれ、大変ねあんたらも。」
「まー、仕方ないよ、今わね!」
「そっか…あんたがいいならいいけど」
「うん!じゃあね!」
「はいはい」
「気をつけてね!ってぁあああああ!!!」
また再び叫び出す紫音に梨華はまた驚き
「あんたいい加減にしなさいよ!心臓に悪い」
「梨華に貰ったおにぎりがぁあああ」
突然泣き出す紫音に困る梨華
「おにぎりくらいいいわよ。また買えば」
「本当にごめん!買って返すから!」
そう言って持っていたティッシュで包む
「あんた…まさかそれ…食べるんじゃ…」
凄く引いた顔で梨華が問う
「さすがに食べないよ!梨華の馬鹿!」
「ならいいけどちゃんと捨てなさいよ」
「捨てるもん!持って帰ったりしないよ!」
「ハイハイ、今度こそ行くからバイバイ」
「はーい!明日ね!」
後ろ手で手を振る梨華に笑い手を振る紫音
そうして生物室へ急いで向かう紫音。


