突然ですが、イケメンアイドルの妹になることになりました!②

「ひまり!」



重たい扉が開く音がして
蓮兄と小池さんが入って来た。



「蓮兄!」

「ひまり!無事かっ」


蓮兄はすぐに私の元に駆け寄ると
思いっきり私を抱きしめた。


「ありがとう。…助けに来てくれたんだね。」

「当たり前だろ…よかった。」



小池さんは拳銃を構えながら、辺りの様子をうかがっている。


「…多分、もう大丈夫だと思います。」

「そうですか…」


小池さんは拳銃を降ろすと、そのまま辺りを徘徊しはじめた。



「心配かけてごめんなさい…」

「バカ…」


手足の縛られた跡を見て、悔しそうな表情を浮かべた。


よかった。


助かったんだ。


また蓮兄の元に帰って来れたんだ。