突然ですが、イケメンアイドルの妹になることになりました!②

「まぁ、綾も戻って来なそうだしな。顔も似てるし…こいつでもいいかもな。」


ニヤニヤしながら私の首筋を撫でた。



久しぶりのこの感覚。



いやだ。


いやだ。



卑しいこの感情を剥き出しにされる
この感じがたまらなく嫌だ。



「触らないで!」



私は精一杯の力で睨みつけた。


力で
こんな人に勝てるわけない。


でも屈するのはごめんだ。



私は本当の愛を知ってしまった。


だから
こんな偽物の愛なんてくそくらえだ。