明日、告白してもいいですか?

 先輩はかなり迷ったあとで、視線を合わせず、言ってきた。

「実は潤太(じゅんた)さんが……」

 へっ? うちの兄が、なにかご無礼をっ、と私は身構える。

「昼間、仕事の合間に此処に寄ったんだ。
 志麻はニキビが消えて、綺麗になったら、お前に告白するつもりのようだ。

 そうは思ってなくとも、志麻に会ったら、最近、綺麗になったなと言ってみろと言って帰っていった」

 そうは思ってなくともってなんだ……と思う私の前で、先輩は腕組みをし、渋い顔で言ってくる。

「志麻は、お前に告白するためにらしくもなく頑張ってるから、言ってやれって言われたんだ。

 っていうか、綺麗だと言わない限り、志麻はきっと告白しないぞと脅された。

 今日、此処に来たお前の顔からマヌケニキビが消えているのに、すぐに気づいた。

 綺麗になったなと言わなければと思いながらも、俺はこういう性格なので言えなかった。

 ……そのメロンソーダは動揺していた俺の気持ちだ」

 そう八丈島先輩は言ってきた。