明日、告白してもいいですか?

「ありがとう、巳波」

「ああ、応援してるぞ。
 頑張って、綺麗になったお前を見せて来い」
と言いながら、何故か巳波はポケットからマジックを取り出してきた。

 キャップを開け、それで私の顔に、なにか描こうとする。

「いや~っ、ちょっと待ってっ、ちょっと待ってっ。
 なにっ!?」
と私が叫んだので、みんなが振り返った。

 なんだ?
 なんの罰ゲームだ? と面白がる。

「いや、すまん。
 口では応援すると言いながら、心では応援してなかったんで。
 無意識のうちに、マヌケニキビの代わりに、もっとマヌケななにかをお前の顔に描こうとしてしまった」

 そう言う巳波はまだキャップを閉めていない。

「大丈夫だ。
 うっかりそう思ってしまうくらい、此処数日でお前は綺麗になっている!」

 そう力強く断言してくれるが、まだ閉まっていないマジックの黒い先端が気になって、何度も見てしまう。

「いや、なにも大丈夫じゃないからっ。
 しまって、そのマジック!」

 それ、油性だしーっ! と私は叫んだ。