「なんで教室に行かなかったんだ?オレは教室前まで送り届けたはずだが?」

「っ、痛てぇ!頭グリグリすんのやめろ。いい加減はなせ!!」


「今日は珍しく荒れてるなぁ、龍幻さん」

「そりゃあ…総長が教室に行かなかったからじゃない?」


「それだけじゃない……」

「「っ!?」」


「なぁ、俺らはアッチでお茶でも飲んでようぜ」

「そうだな。これ以上近くにいると火に油を注ぐことになるし」


「アイツら、総長の俺を助けもしないで…」

「むしろ、当然なんじゃないのか?」


「なんでだよ」

「この組ではオレが最年長だから」


「年齢よりも強さの順だろが、普通は」

「その強さもオレがいるから維持できることを忘れたのかい?壱流」


「覚えてる」

「そのわりに入学式に不参加とはどういうことだ?職員会議の時間がお前のせいで伸びたんだからな」


「入学式に出なくても明日からの授業に参加すれば問題ないだろ」

「そういう問題じゃないってことを察しろ、壱流。学校にいたのにも関わらず、入学式に出なかったというのが問題なんだ。…入学早々、目立つような行動は控えてくれ」