「ま、今日はソレ予約っつーことで♪
送ってくわ。」
「えっ?」
「こんな時間に1人で家から出たことないだろ?」
「あ・・うん。 え?なんでわかるの?」
「ふ。舞は俺の周りに居る女たちとは違うからな。」
「?」
あ・・そう言えば
ずっと引っかかってた事がある。
それは
「ね、ちょっと聞きたいんだけど・・」
「ん?」
既に歩き始めていた足を止め、私の方に向きなおした安藤くん。
「あ・・のね。
・・安藤くんは、どうして私なんかと付き合う気になったの?」
「は?」
「えっと///だから、安藤くんの周りに居る子たちって、私なんかよりずっと可愛いしスタイルもいいでしょ?なのに、その・・なんで私なのかなぁ・・って。」
あの日、言われてからずっと
抱いてた疑問。
「・・・」
う・・黙り込んだぞ??
やっぱ、言えないのかっ?
言えないほどどーでもいい内容なのかっ?!!
「・・単純に」
「?」
「可愛いって思ったから。」
「へ?//私、可愛くなんてないよ」
そんな事、言われたの初めてで
顔が赤くなるっ//
「そういうトコ」
「え?//」
「舞ってさ、今どきの女と違うじゃん?あざとくない。」
「へ?」
「俺らのクラスの女共や仲間の女たちはさ、いつも、どっか嘘くせぇ顔しててさ。
正直、信用できね。
その点、舞は、いつも無邪気っつーか」
「は・・ぁ・・」
それってつまりガキっぽいってコトじゃ・・
「いつも素でさ。男の視線なんて気にもしないで笑ってた。ホントウケる。」
なにやら悪口にしか聞こえないんですがぁ・・
「だから、こいつは、
舞は、ウソもなんもないヤツだなって思った。」
「-・・ぇ」
「俺、ここらでチーム作ってっからさ、まぁまぁ顔売れてるんだよね。」
「あ」
ああ、だから、歩いているだけであんなに色んな人が話かけてきてたんだぁ
うん納得。
「舞が言うモテるってのは、そんな俺の肩書とか、外見とか?が、目当てで寄って来てるだけ」
「・・」
「正直、付き合ってもいいかなって女も居たんだ。でもそいつがまさにソレ。」
「え」
「俺の側に居ることで、自分も同じ位置に居ると勘違いしてさ。俺の仲間達を好き放題使っては悪さしやがって、んで、後始末は俺。まぁ、俺の事は使ってもいいんだけど、仲間まで使うとかはダメだろ?ソレを伝えたら、・・なんて言ったと思う?」
「?」
「じゃ、付き合わない、彼女になる意味ないって。」
「ぇ、・・」
「結局、そいつにとって、その地位が欲しかっただけで
それが手に入れば、俺じゃなくても誰でも良かったってコト」
「――!!」
「すっかり騙された。普通に俺の事を好きになってくれたんだと・・思ってたから」
「・・っ、」
「だけど、違ったんだ。ホント女ってあざといよな。
そんなくだらないコトの為に平気で嘘つく。平気で俺に抱かれる。」
「-、」
「そいつとはすぐに距離おいたよ、でも
それ以来、女のそういうあざとさがわかるようになっちまって、まともに誰かと付き合おうなんて思わなくなったんだ、いつもテキトーに遊んで終わりって感じで。」
「-」
「でもさ。
高校入った時、
見つけちゃったんだよね。」
「え?」
「お前を
・・舞の事を。」
―??
「さっきも言ったけどさ、や、マジで驚いたね。口元を隠さず大口開けて笑ってる女」
「は?」
「しかも、この時代にすっぴんかよって?!化石かっ?!とも思ったよ。」
「あ・・のねっ///」
それ、ホント失礼じゃない??女としての魅力無しってことじゃん!
まさに悪口のオンパレードじゃん!
く~~~
「あの榎本と親友っつーのも驚いたけど。」
「ん?なんで?」
「あいつ外見派手だろ・どこに居ても目立つ。加えて口も悪い。」
「あ・・うーん。」
「あんなケバいのと舞じゃ、なんだか釣り合わないっつーか。」
「・・どうせ私は地味ですよ。」
「わ!//ばか、んな事言ってねぇだろ?!」
「気をつかわなくていいです。ぐす」
「あ~~~っ////だから、俺が言いたいのは
榎本は毒だけどっ!舞は・・その//キレイすぎててっつーか・・」
「え・・・キレイ?私が?
・・それは何かの間違いなのでは・・」
さっきから、可愛いとか、キレイとか、今まで生きてきた中で並べられたコト無い言葉の数々に顔が赤くなるよりも青くなっていた。。
「間違いじゃねーし。つか、
俺からしたら、そう見えんだからしょうがねぇだろ///!信じろ!」
「う//」
これは・・さすがに赤くなるっ///
「あー話が逸れたっ!くそ榎本のせいだっ!
とにかく!それから、俺はずっと舞のことが気になってたワケ!」
「っへ//?え?・・それからって・・
その高校入った日?」
「そ。正しくは教室だけどな。」
「あ」 そっか。同じクラスだもんね。
・・「え?そんなに見てた?私のこと?え?全然わかんなかった!」
「つーことは、舞は俺にはなんも興味なかったって事だよな?」
「-っ//」
「ははっ♪そーゆとこも好きなんだって♪」
「え?」
「だって、俺の顔には興味が無いってことだろ?」
「・・あ」 いや・・その
「俺の外見も地位も関係ねぇっつー事だろ?」
「あ・・」 のですね。
「だったら、本当の俺自身を知ってくれようとすっだろ?」
「ぅ・・」
私はただ・・
「舞に好きになってもらえれば俺、やっと自分のこと好きになれそうなんだ。」
「っえ?・・自分のこと嫌いなの?」
「ああ。嫌い。こんなんだからホントのもんが何も近づいてきてくれねぇと思ってる。」
そう言い切った目はまっすぐに私を捉える。
でも・・
そんなこと言われても
困るよ。
・・
私は・・
別に安藤くんの期待に応えれてたわけじゃない。
ただ・・
凪の事が好きで
凪のことしか見えてなかっただけなんだよ。



