姿が見えなくなってもまだ、収まらないのか、
安藤くんはドカッと椅子に座り、むくれている。
怒鳴りすぎてなのか?その顔は真っ赤だった。
私もこのまま立っているのは不自然で。
安藤くんが座ってるテーブル席の真向いに座った。
むくれているから口を開かない
つか?そもそもむくれている理由がわかんない。
ただ、単にお父さんに彼女を紹介したのは初めてだってだけ・・で。
んんん???
アレ?
私と付き合う前は彼女とか居たよね?
数えきれないくらい居たよね?
だって安藤くん、モテるもん、イケメンだもん
いつもクラスの中心人物で人気あるもん
・・なのに
お父さんに紹介したの初めてって・・
なんかおかしくない??
「あ・・のさ。」
「・・・」
ちっ。返事もしやしない。
「今までいっぱい彼女居たよね?」
「は?」
お。やっと声出した!
「安藤くんのことだから、紹介する女の子たちが多すぎてここに連れて来られなかったのかなぁ・・って。だから、お父さんもあんな事、言ったのかなって。」
どう?図星でしょ。
「ばか?」
「はぬ?」
くぅぅぅぅ~~~~~~~~~~~~~
今日は何度、この言葉を聞いたであろう!
いや、今日に限らずだがっ
だがっ
さすがにこれだけ連発に聞かされると
さすがに私も黙っていられない。
「ばっ、バカバカ言わなくてもいいでしょ!そりゃ、私はバカですよっ!
んでもってっ、んでもって・・っ・・」
ぅくっ・・
凪に嫌われても変わらず好きでいる大バカですよ
「ほいお待たせ。」
このタイミングで運ばれてきた料理。
しかも、お父様じきじきにだ。
ここは他に店員はいないのですかっ?!!
こんなキレてる姿、出来れば!見られたくなかったです!
「そんなに声を荒げるほど腹が減ってたのか?はははっ♪」
わざとなのか・・本当にそうおもったのかはわかんない。
お父様のその笑顔が
重重な空気を一気にかき消してくれた。
「は・・あ、
・・大きい声をあげてすいません///」 まじで申し訳ないです・・
「他に客は居ないから、存分大声出してくれてかまわないからね。ほら、冷めないうちに食べなさい。」
・・なんて優しいんだろ。
外見は別として(←失礼だろ
中身は凪とどっこいどっこいなくらい優しい人。
その優しいお父様はそれだけ言うとさっさとまた厨房へと引っ込んでしまった。
目の前に置かれてあるのは
ハンバーグ。しかも上にはスクランブルエッグにデミグラスソースがのっかってる
紛れもなく食欲を誘う香りを醸し出してた。
前を向くと、安藤くんは既に食べ始めてた。
・・じゃ、
「いただきます・・。」
横に置かれてる細長いバスケットの中からナイフとフォークを取り出し
ハンバーグを一口大に切る。
それを口に入れた途端、
「-!!!」
ほっ、
ほっぺが落ちるかと思った!
マジでほっぺが痛い!!
これが、ほっぺが落ちるほど美味しいってイミの語源かっ?!と納得するくらい頬が痛い!ヤバい!美味しい!!
そんな私を見て、
「俺の言ったことホントだったろ?」
とさっきのむくれ顔ではなく笑顔で言ってきた。
「うん//。ホントに美味しい////すごい!どうやったら、こんな味になるの??うわ///
どーしよ、これ凪にも・・っ、」
「-」
「あ・・なんでもない。
え・・と、安藤くんはいいね。こんな美味しいもの毎日食べられて♪」
つい凪の名前を出してしまったことでバツが悪くなった私は話を切り変えた。
だが
安藤くんはそんなに甘くなかった。甘いのは笑顔だけだった。
絶品のお父様ハンバーグをキレイに食べ終わるかどうかのとこで
安藤くんはいきなり私の二の腕あたりを掴んで持ち上げた。
その反動で、椅子から立ち上がらされる状態になる私。
「っえ、安藤くん?」
「出るぞ。」
「えっ?」
そんなっ、これじゃ、まるで食い逃げでもするのかのようじゃんっ?!
ちゃんと、挨拶した帰りたいよ
お父様のお店なんだからさ・・っ
そんな心配をよそに
さっさとお店の外へと連れ出されてしまった。
「えっと、安藤くん、いいの?何も言ってこなくて。
それに、お金っ、今の・・払うからいくら?」
「は?」
「安藤くんは自分の親だからいいだろうけど、私の分はちゃんと払わなきゃ。」
「・・・」
「ね、いくら?」
「今までさ・・」
「え?」
「女に金なんか出させた事、ねぇんだよね。俺。」
「えっ?」
「俺んちの家訓的なもんでさ、女の子に金払わすような恰好悪い男にだけはなるな。って
親父に散々言われ続けて育ったせいかもしんねぇけど。実際、母さんも親父と付き合ってる頃は一回も払ったことないらしいし?だから、俺も今までどんな女だろうとぜってぇに金は受け取ったことなんかねぇ。それが彼女だったら尚更受け取れねぇつーの」
・・安藤・・くん
「う・・でもなぁ・・」
「俺を恰好悪ィ男にしたいわけ?」
「えっ//?そんなまさかっ、ていうか、どうしたって安藤くんは恰好悪くなんてならないでしょ。」
「は?」
「だって、顔だってイケメンだし、背も高いし、スタイルいいし、それに・・」
「それに?」
「こうやって急に呼び出しても理由とか一切聞かないでいてくれる優しさも持ってるしね。へへ♪」
「!」
「ごめんね。」
「-、んで、謝る?」
「だって・・っ、結局、1人で居られないから、こうして安藤くんのこと呼び出したり
して、周りを巻き込んでる。すごく自分勝手すぎることしてるから・・」
「それでも俺は嬉しかったんだからいんじゃね?」
「え?」
そう言って笑う顔はキレイな上に優しくて・・
・・やっぱり
安藤くんは優しい人だと改めて思う。
そして、こんな人だから皆に人気あるのも頷ける。
「ありがと///」
「お礼言うのは早いんじゃね?」
「え?」
「もしかしたら下心ありかもよ?」
「ぷっ♪なにソレ、」
「それに俺、優しくなんてねーし。
理由聞かなかったのだって、大体、想像つくことだったからから聞かなかっただけ。」
「え?想像ついた・・・・って?」
「ああ。どうせ、あの最強親父と喧嘩でもしたんだろ?」
「ぅ///!」なんと!
「で、榎本んとこに行こうと電話したら、彼氏とラブラブ中で、とっても来てくれとはいえなかったってとこだろ?」
「ぅぐ///!!」 そこまでっ?!!
「そして、やっと出てきたのは俺ってわけだな。」
ひ~~~~~/////
「-っ///、っあ、あの、安藤くんっ・・その//」
「ちっ。
マジで図星だったか。
出来れば少しは違うという言葉を期待してたんだけどな。まさか、彼氏の俺が1番じゃなく、最後だったなんてな。はぁ・・マジ凹むし。」
そうやってズンズン早足で前に進んで行く。
街灯の明かりが届かないところでいきなりしゃがみ込んでしまう安藤くん!
ど、どうしよっ!
私、すごく失礼なことしちゃった?よね?
仮にも彼氏だってのにっ(><)フツウなら真っ先に呼ぶのは彼氏なのにっ///
「ご、ごめん!安藤くんそんなつもりじゃ・・」
しゃがみ込んでる安藤くんに駆け寄り、同じようにしゃがんで袖に軽く触れた。
グイッ
「え・・」
その瞬間、
安藤くんの腕が私の首に回って、肩を掴まれていた。
声を上げる間もなく引き寄せられてしまってた。
いくらそこが街灯の明かりが届かない場所でも、真っ暗なワケじゃない。
しかも、近距離だったら・・っ
その・・こんなに近距離に安藤くんのキレイな顔がある///!!
切れ長の二重の瞳が私のことを捉えて離さない
こ・・・
これ以上、この瞳に支配されるのは
「む、無理っ///」
と、叫んでた。
「俺も無理。」
へっ?
「―っう///!」
っっ??
引き寄せられてた顔の位置が
くつっいてる。
つまり
私は
安藤くんにキスされてたのだ。
唇と唇が重なってるだけのキス。
凪のあのキスとは違う。
安藤くんはドカッと椅子に座り、むくれている。
怒鳴りすぎてなのか?その顔は真っ赤だった。
私もこのまま立っているのは不自然で。
安藤くんが座ってるテーブル席の真向いに座った。
むくれているから口を開かない
つか?そもそもむくれている理由がわかんない。
ただ、単にお父さんに彼女を紹介したのは初めてだってだけ・・で。
んんん???
アレ?
私と付き合う前は彼女とか居たよね?
数えきれないくらい居たよね?
だって安藤くん、モテるもん、イケメンだもん
いつもクラスの中心人物で人気あるもん
・・なのに
お父さんに紹介したの初めてって・・
なんかおかしくない??
「あ・・のさ。」
「・・・」
ちっ。返事もしやしない。
「今までいっぱい彼女居たよね?」
「は?」
お。やっと声出した!
「安藤くんのことだから、紹介する女の子たちが多すぎてここに連れて来られなかったのかなぁ・・って。だから、お父さんもあんな事、言ったのかなって。」
どう?図星でしょ。
「ばか?」
「はぬ?」
くぅぅぅぅ~~~~~~~~~~~~~
今日は何度、この言葉を聞いたであろう!
いや、今日に限らずだがっ
だがっ
さすがにこれだけ連発に聞かされると
さすがに私も黙っていられない。
「ばっ、バカバカ言わなくてもいいでしょ!そりゃ、私はバカですよっ!
んでもってっ、んでもって・・っ・・」
ぅくっ・・
凪に嫌われても変わらず好きでいる大バカですよ
「ほいお待たせ。」
このタイミングで運ばれてきた料理。
しかも、お父様じきじきにだ。
ここは他に店員はいないのですかっ?!!
こんなキレてる姿、出来れば!見られたくなかったです!
「そんなに声を荒げるほど腹が減ってたのか?はははっ♪」
わざとなのか・・本当にそうおもったのかはわかんない。
お父様のその笑顔が
重重な空気を一気にかき消してくれた。
「は・・あ、
・・大きい声をあげてすいません///」 まじで申し訳ないです・・
「他に客は居ないから、存分大声出してくれてかまわないからね。ほら、冷めないうちに食べなさい。」
・・なんて優しいんだろ。
外見は別として(←失礼だろ
中身は凪とどっこいどっこいなくらい優しい人。
その優しいお父様はそれだけ言うとさっさとまた厨房へと引っ込んでしまった。
目の前に置かれてあるのは
ハンバーグ。しかも上にはスクランブルエッグにデミグラスソースがのっかってる
紛れもなく食欲を誘う香りを醸し出してた。
前を向くと、安藤くんは既に食べ始めてた。
・・じゃ、
「いただきます・・。」
横に置かれてる細長いバスケットの中からナイフとフォークを取り出し
ハンバーグを一口大に切る。
それを口に入れた途端、
「-!!!」
ほっ、
ほっぺが落ちるかと思った!
マジでほっぺが痛い!!
これが、ほっぺが落ちるほど美味しいってイミの語源かっ?!と納得するくらい頬が痛い!ヤバい!美味しい!!
そんな私を見て、
「俺の言ったことホントだったろ?」
とさっきのむくれ顔ではなく笑顔で言ってきた。
「うん//。ホントに美味しい////すごい!どうやったら、こんな味になるの??うわ///
どーしよ、これ凪にも・・っ、」
「-」
「あ・・なんでもない。
え・・と、安藤くんはいいね。こんな美味しいもの毎日食べられて♪」
つい凪の名前を出してしまったことでバツが悪くなった私は話を切り変えた。
だが
安藤くんはそんなに甘くなかった。甘いのは笑顔だけだった。
絶品のお父様ハンバーグをキレイに食べ終わるかどうかのとこで
安藤くんはいきなり私の二の腕あたりを掴んで持ち上げた。
その反動で、椅子から立ち上がらされる状態になる私。
「っえ、安藤くん?」
「出るぞ。」
「えっ?」
そんなっ、これじゃ、まるで食い逃げでもするのかのようじゃんっ?!
ちゃんと、挨拶した帰りたいよ
お父様のお店なんだからさ・・っ
そんな心配をよそに
さっさとお店の外へと連れ出されてしまった。
「えっと、安藤くん、いいの?何も言ってこなくて。
それに、お金っ、今の・・払うからいくら?」
「は?」
「安藤くんは自分の親だからいいだろうけど、私の分はちゃんと払わなきゃ。」
「・・・」
「ね、いくら?」
「今までさ・・」
「え?」
「女に金なんか出させた事、ねぇんだよね。俺。」
「えっ?」
「俺んちの家訓的なもんでさ、女の子に金払わすような恰好悪い男にだけはなるな。って
親父に散々言われ続けて育ったせいかもしんねぇけど。実際、母さんも親父と付き合ってる頃は一回も払ったことないらしいし?だから、俺も今までどんな女だろうとぜってぇに金は受け取ったことなんかねぇ。それが彼女だったら尚更受け取れねぇつーの」
・・安藤・・くん
「う・・でもなぁ・・」
「俺を恰好悪ィ男にしたいわけ?」
「えっ//?そんなまさかっ、ていうか、どうしたって安藤くんは恰好悪くなんてならないでしょ。」
「は?」
「だって、顔だってイケメンだし、背も高いし、スタイルいいし、それに・・」
「それに?」
「こうやって急に呼び出しても理由とか一切聞かないでいてくれる優しさも持ってるしね。へへ♪」
「!」
「ごめんね。」
「-、んで、謝る?」
「だって・・っ、結局、1人で居られないから、こうして安藤くんのこと呼び出したり
して、周りを巻き込んでる。すごく自分勝手すぎることしてるから・・」
「それでも俺は嬉しかったんだからいんじゃね?」
「え?」
そう言って笑う顔はキレイな上に優しくて・・
・・やっぱり
安藤くんは優しい人だと改めて思う。
そして、こんな人だから皆に人気あるのも頷ける。
「ありがと///」
「お礼言うのは早いんじゃね?」
「え?」
「もしかしたら下心ありかもよ?」
「ぷっ♪なにソレ、」
「それに俺、優しくなんてねーし。
理由聞かなかったのだって、大体、想像つくことだったからから聞かなかっただけ。」
「え?想像ついた・・・・って?」
「ああ。どうせ、あの最強親父と喧嘩でもしたんだろ?」
「ぅ///!」なんと!
「で、榎本んとこに行こうと電話したら、彼氏とラブラブ中で、とっても来てくれとはいえなかったってとこだろ?」
「ぅぐ///!!」 そこまでっ?!!
「そして、やっと出てきたのは俺ってわけだな。」
ひ~~~~~/////
「-っ///、っあ、あの、安藤くんっ・・その//」
「ちっ。
マジで図星だったか。
出来れば少しは違うという言葉を期待してたんだけどな。まさか、彼氏の俺が1番じゃなく、最後だったなんてな。はぁ・・マジ凹むし。」
そうやってズンズン早足で前に進んで行く。
街灯の明かりが届かないところでいきなりしゃがみ込んでしまう安藤くん!
ど、どうしよっ!
私、すごく失礼なことしちゃった?よね?
仮にも彼氏だってのにっ(><)フツウなら真っ先に呼ぶのは彼氏なのにっ///
「ご、ごめん!安藤くんそんなつもりじゃ・・」
しゃがみ込んでる安藤くんに駆け寄り、同じようにしゃがんで袖に軽く触れた。
グイッ
「え・・」
その瞬間、
安藤くんの腕が私の首に回って、肩を掴まれていた。
声を上げる間もなく引き寄せられてしまってた。
いくらそこが街灯の明かりが届かない場所でも、真っ暗なワケじゃない。
しかも、近距離だったら・・っ
その・・こんなに近距離に安藤くんのキレイな顔がある///!!
切れ長の二重の瞳が私のことを捉えて離さない
こ・・・
これ以上、この瞳に支配されるのは
「む、無理っ///」
と、叫んでた。
「俺も無理。」
へっ?
「―っう///!」
っっ??
引き寄せられてた顔の位置が
くつっいてる。
つまり
私は
安藤くんにキスされてたのだ。
唇と唇が重なってるだけのキス。
凪のあのキスとは違う。



