私の出番が終わり、マネージャーにいつもの様に控室に連れてかれる。

 そこで始まるのは説教だ。

 背の高く顔が整った私のマネージャー高嵜慎吾(タカサキシンゴ)は元芸能人で私と同じ業界に居た人。

 歳も20代半ばでマネージャーというよりお兄ちゃんって感じに思ってる。

 彼は今日も私にいう。

 「今日のお前の歌は30点だ」と。

 目の前が真っ青になる。

 なんて事は最初言われた時はあったけど今じゃもう慣れっこだ。

 動じない私を鋭い目つきで睨んでくる慎吾お兄ちゃん。