俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜


ベッドサイドで、木嶋さんが置いていったと思われるエロ本を片付けて中にしまっているなずなの姿をチラリと見る。

……あー。そういや、この件について、なずなと話をしなければと思っていたんだ。

でも、話の内容だけに、なかなか踏み込んでいく勇気が出ないのが現実で、正直頭を抱えている。

あれからまだ一日しか経ってないんだけど、まだ話し出せずにいた。

ああぁぁ…五島さんの相談を受けている場合じゃなかったんだよ、実際。



(おじさん……)



縋るように、寝ているおじさんの顔を念を込めて見つめてしまう。

ご相談を受けている場合ではなく、本当は、俺がおじさんになずなに関するご相談をしたい。



おじさんは、どう思う?

自分をこんなにした彼に、復讐してもらいたいと思ってる?



(……)




《毎日同じ事の繰り返し上等。それが一番の平和。…なのにさ。何でこの尊さをわかってくれない人もいるんだろうか》

《世界は、こんなに綺麗なのに》




……いや、思ってないよね。おじさんならきっと。

思っていないと、信じたい。