俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜


学校も終わって、放課後。

「ちょっと顔出しとかないとな」と、言われて着いてきた場所とは。

……おじさんの入院している病院だったりする。



(……)



早速中に入り、なずなの後ろを着いて歩きながら、無機質な白が広がる昔造りの院内をキョロキョロと見回す。

ここに来るのは、あのオガサワラリゾートの件以来だ。

なずなが重傷で運ばれた際、ベッドで眠り続けるおじさんを目の前に、菩提さんから全ての謎を明かされた、あの日以来。



「おっ。なずな、久しぶり!しばらく見なかったね」

「お久しぶりです、小林さん。最近負傷してたもんで…」

「仕事で?あまり無理するんじゃないよ?」



娘であるなずなは、定期的にここに訪れてはおじさんのお見舞いに来ているらしい。

だからか、廊下ですれ違う看護師さんと、やたらフレンドリーに接している。

会話の流れからいくと、看護師さんもなずなが陰陽師だということをご存知なのか。



そんな中を潜り抜けながら、おじさんのいる病室に辿り着く。

ノックもせずに中に入るなずなに続いて、「おじゃまします…」と小声で一応挨拶してから中に入った。