俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜



もしもの未来にうっとりしてしまい、思わず「い、いいですね、これ…」と、呟いてしまった。

「でしょぉーっ?!」と、五島さんは元気に同意してくる。



と、ここで疑問が生じてくる。

俺…こんなの聞いてないぞ。なずなの口から、一言も!

後夜祭のファッションショーに出ること、何故言わない!

もし出ると聞いてたら、全力で写真撮るのに!忠晴の一眼レフ借りて!

……ではない。



「で、相談って何ですか…」



なずなが後夜祭のファッションショーに出ることに、何のご相談?俺に?



「そう、そこなのよ!」と、五島さんは引き続き元気に返答してくる。

……だが、その相談内容とは、切なもので。

なずなのショーモデルに盛り上がっているのは、周辺の連中だけだという結果だったのだ。



「オファーしたんだけど…なずぽよに断られちゃったのよ」

「え、えぇっ!こ、断った?!」

「なんかね?忙しいだとか、結婚前にウェディングドレス着たら嫁に行き遅れるとか、何だとかかんだとか……」



何をやってるのだ、ヤツは!

こんな素敵なウェディングドレスをお断り?!