俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜


先程の横川さんと背丈は同じくらいでも、雰囲気、見た目は全く別。

前髪パッツンで前下がりという斬新なフォルムの黒髪のショートカットは、美少女というよりも個性全開な女子だ。

底無しに明るそうな感じは、どちらかと言えば美森にそっくりかも。



彼女は、三年一組の五島光希さんといって。

この高校の家政サークルの部長さん。



「え。五島じゃん。伶士知り合いだったの」

俺との繋がりが意外や意外だったのか、瞳真くんの大きい目はまん丸くなっている。

だよね。

「い、いや。今日初めて話すよ」

「えっ。もしや、お呼び出しって……」

「ち、違う違う!そんなんじゃない!」

本当に、愛の告白とか、そんなんではない。



実は、同じクラスの家政サークルの女子から、今朝話を持ちかけられたのだ。



『五島部長が、橘くんに折り入って相談とお願いしたいことがあるみたい。昼休み、時間取れないかって』

『え?ご相談?お願い?』



……この時点では、俺もひょっとしてとは思ったさ。

女子からのお呼び出しってだけで、最近の経験上構えてしまう。