と、思ったら、背筋がピンと伸びる。 恐らく、多数質問されると思われるから、うっかりポロリしないようにしないと。 少しの緊張感を息を深く吐いて落ち着かせる。 「伶士くん、おじゃましますねー!」 「は、はい!」 俺にそう声を掛けて、綾小路室長はお供を引き連れて家へと向かう。 俺も、フリスビー片手にぽめを腕に抱えて、その後を追うのだった。 もうすぐ、夏が来る。 物語の終わりと、共に。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー mission11 愛の証 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー