俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜


サンドイッチに伸ばした手を止めて、急速冷凍並みにカチーンと身体が固まる。

そのままの体勢で、首のみをぎこちなく動かして、恐る恐る玲於奈を見上げてしまった。

玲於奈は依然として、もさーっとしており、「ん?」と首を傾げている。

まるで日常会話のように、さりげなくブッ込まれたぞ?「おまえ昨日の課題やったよね?」みたいな!



バレてる……バレてるバレてるバレてる。

人には内緒にしていた(犬にはバレた)この最重要機密事項!

何で?何で?…何て言おう!



リアクションに困り、そのまま固まっていたが。



「あー…それ。僕も思ってました」

「はいぃっ?!」



小さく手を挙げながら、普っ通に笑顔で同意するのは、綾小路さんだ。

……え?!ここにも?

ここにもバレてるの?!

何で?!……何で!

ま、まさか。綾小路さんは実はぽめの言葉がわかっていて、で『内緒だけどよー?…』みたいに切り出され……!



「い、犬語わかるんですかっ?」

「え?犬語?何故?……もの凄い顔してますよ、伶士くん。あ、何故わかったかというと、僕は霊力の波動を自由に操れる能力を持ってまして」