俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜




「言われてみればそーかもねぇー。なず姉、ダーリンには敢えてそんな話しなさそう」

真凛は、俺の答えに妙に納得していた。

「ほぉ、真凛ちゃん。そのこころは?」

「なず姉、意地っ張りで見栄っ張りで負けず嫌いだから」

よくわかってるじゃねえか。



だが、玲於奈は身長差で俺を見下ろしたまま、話を続ける。



「では、何か言ってたらすぐ教えてクダサイ。たくろークンに。どんな些細なことでもいいデス」

「は、はぁ…」

「『内緒だけど…』って言われていても、教えてクダサイよ?こっちは死活問題なんですカラ。なずなサンとボスの。……優サンが命よりも大事にしている娘と弟子デス。『殺し』に手を染めさせるなんて、優サンが望んでいるわけないデショウ。あんなラブアンドピースな御方が」

「はぁ…」

「ホントにホントに絶対デスヨ。秘密はダメですヨ」

「は、はぁ…」

し、しつこいな。

…しかし、それほど玲於奈は必死なのだ。

あの二人が道を踏み外さないようにするために。



「何なら、ボクのスマホ番号教えマスカ」

「玲於奈、身長差で威圧しないの」

綾小路さん、さすがわかってくれましたか。