俺の考えはご名答だったようで、風祭さんは「ああ」と、頷いてクールに答えている。
その認識が一致したところで、綾小路さんが本題を話し始めた。
「……伶士くんに感付かれるとは、その時の空気感は恐らく最悪だったのでしょう。本当に申し訳ありません。…ですが、生かして捕らえるのか、殺すのか。ここは一度その方針を固めた以上、我々にも譲れないものがありまして」
あの時のやり取り、とは。
黒い翼の彼が言う『正義』に、皆がコメントを交わし合っている中。
なずなが、そんなもんはどうでもいい。あいつは父親の敵だから殺る。みたいな宣言を口にしたばかりに、風祭さんから、仲間内の方針に反していると諌められたーーという出来事だ。
仲間内で意見が違えていること、なずなが突っぱねていることにヒヤヒヤしながらも……実は、俺が一番違和感を覚えた部分は、そこではなかったりする。
「率直に言えば、我々の方針としては。半人半魔となった連中は、殺さず。『相殺』で魔力を取り上げて抵抗する術を奪い、生け捕りで確保、です。これは【事変】の時から、方針は変わってません」



